キッチンは、主婦の仕事場です。
最近の住宅は、キッチンが凝ったつくりで
しかも広く、リビングダイニングキッチンに
なっている場合が多いです。
また、主婦の動線を考えて、家事室や水周り
と近接させることも重要です。
料理をしながら洗濯機を回し、
アイロン掛けなどの家事をこなせるように
作るのが親切なエスキスと言えましょう。
広さは、キッチンだけの場合は、
ガスコンロと調理台、流し、冷蔵庫を置いて、
余裕を持って歩ける広さが必要です。
都合、一人暮らしでも、3畳が必要でしょうか。
最近の一軒家のキッチンは、
アイランド式の調理台になっている家も多く、
それだけ広いスペースが必要になってきています。
主婦に、ゆっくりと楽しんで家事を
してもらおうという意図から、そうなっているのです。
そういうことを考えると、
一般家庭でのキッチンの広さは、
ダイニングと併せて10~12畳くらいあると、
テーブルと椅子を置いてなお、
ゆったりできる余裕が持てるでしょう。
相互位置としては、必ずしも廊下に面していなくても、
リビングやダイニングから入れるようにすればよく、
リビングとダイニングは居室なので
南側に持ってこなければいけない関係上、
水周りを一箇所に集めた方がいいという施工上の
必要性からも、北側に面しているのが普通です。
キッチンには採光はそれほど必要ないからです。
これら、居間、キッチン、家事室、サニタリースペースの
相互位置は、エスキスの中核部分ですので、
よくよく考えて、家族で相談して、
決めるようにしたいものです。
毎日住む家だけに、ちょっとした違和感で、
嫌な家になってしまうのです。