客間というと、床の間があって掛け軸が
掛かっているイメージがありますが、
お客さんを招き入れて、接待する
部屋ですので、洋式なら応接室です。
いずれについても、最重要な因子として、
お客様の動線を考えて計画するということが
挙げられます。よく主客動線分離と
言われますが、じっさい、一般家庭の家で、
主客動線を分離するのは、難しいです。
玄関を二つつけなければならないし、
廊下など余分なスペースを確保しなければ
出来ぬことなので、普通の住宅では、
それほど客が多いわけでも無いので、
玄関は一つで充分です。
その客間の広さですが、
和室なら、ローテーブルが入って
余裕がありかつ、客人の人数分の布団を
敷けるスペースが欲しいです。そのため、
収納をつけ、床の間をつけて、併せて
10~12畳もあれば、良いのではないかと
思われます。
相互位置としては、
出入りしやすいように玄関に近く、
トイレも近くにあるほうが、望ましいです。
採光も充分必要なので、南側の部屋に
することが必要です。
階段の昇り降りの手間を省くために、
1階のほうがいいでしょう。
最近では、バリアフリー住宅が
広まってきていますので、客間と玄関、トイレ
との間のお客の動線には、
手すりを設けられるように、
間取りを設計したほうがいいかもしれません。
その場合、玄関へのアプローチにも、
スロープを確保し、玄関自体もバリアフリーの
設けられるエスキスを練りましょう。