みなさん「一軒家」と聞いて、
何を思い浮かべるでしょうか。
「マイホーム」「設計」「木造」などなど、
ひとそれぞれ、いろいろ考えるでしょう。
しかし、いずれにしても変わらないのは、
一生に一度、多くても二、三度の
大変高価な買い物であるということです。
結婚して世帯を持つと、
その一生の買い物としての
建物の中で、家族の人生が、
形成されていきます。
住めば都ともいい、少しぐらいの不便さも
家族で生きていくことによって、慣れられて
当たり前にあるものになり、
愛着すら湧いてきたりします。
特に、子供にとっての
生家になる一軒家であれば、なおさら、
その一軒家と子供の成長は、
切っても切れない関係となってくるでしょう。
そのような、一軒家を持つことは、
現代日本人にとって、人生の夢であり
目標であり、建てた人の人物の
指標でさえあります。
衣食住というように、家に住むことは
生活の中でとても大切な要素であり、
その容器としての家は、
たいへん重要な意味を持ってきます。
かの有名な建築家、ル・コルビジェも
言いました。「建築は住む機械だ」と。
人が住むから建築であり、全てが
機能的に設計されているから
「機械」であるのです。
この言葉の意味することは、
次の項で、詳しく検証しましょう。